起立性調節障害

起立性調節障害とは

起立性調節障害とは、立ち上がったときに血圧や心拍数を適切に調節する自律神経の働きが悪くなることで、脳への血流が不足し、めまいや立ちくらみ、気分不良などの症状が現れる病気です。

特に思春期の子どもに多く見られ、朝起きられない、午前中の体調不良、夜眠れないなどの症状により、学校生活に大きな支障をきたすことが特徴的です。

中学生の約10人に1人が起立性調節障害にかかっているとされており、小学校高学年から高校生の思春期に最も多く発症します。

日本小児心身医学会の調査によると、この年代の約10％が何らかの起立性調節障害の症状を経験しており、全国で数十万人の子どもたちがこの症状に悩んでいると推定されています。

起立性調節障害を放置すると、慢性的な不登校状態が続き、学習機会の喪失や進路への深刻な影響が生じます。社会復帰が困難になり、引きこもり状態が長期化する可能性があります。

また、家族や周囲からの理解不足により精神的な孤立感が深まり、うつ状態や不安障害などの二次的な精神的問題を併発するリスクが高まります。

症状が長期化することで自己肯定感が著しく低下し、将来への希望を失ってしまう可能性もあります。

思春期という重要な時期に適切な治療を受けずにいると、成人後も症状が継続し、社会生活や人間関係の構築に大きな支障をきたすことになりかねません。

起立性調節障害の原因

開院以来、当院には起立性調節障害でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリング・検査・施術経験から断言できるのは、起立性調節障害の原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

起立性調節障害の原因として次のものが挙げられます。

このように、起立性調節障害は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

思春期における急激な身体の成長に対して、血圧や心拍数を調節する自律神経系の発達が追いつかず、起立時の血圧維持機能の低下や自律神経のバランス異常などが発生し、起立性調節障害が発症します。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。起立性調節障害でお困りなら豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

起立性調節障害への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

血圧を上げる薬は動悸や頭痛などの副作用が現れることがあり、根本的な改善には至らない場合が多く、長期間の服用が必要になることがあります。

生活指導

患者や家族の理解と継続的な努力が必要で、効果が現れるまでに時間がかかり、症状が重い場合は実行が困難な場合があります。

弾性ストッキングの着用

締め付け感による不快感があり、特に思春期の子どもには心理的な抵抗感が強く、継続的な使用が困難な場合があります。

段階的な運動療法

症状が重い時期には運動自体が困難で、無理をすると症状が悪化する可能性があり、専門的な指導が必要です。

起立性調節障害を改善するために

まずはあなたの起立性調節障害の原因を検査を通じて明らかにします。原因を取り違えてしまうと一時的に良くなったとしても繰り返すこととなり、根本からの改善にはならないからです。

その後、筋肉・関節・自律神経・リンパなど多角的にアプローチし、自然治癒力を活性化させることでお悩みの改善を目指す新発想の施術を行います。

加えて姿勢や生活習慣、健康に関するアドバイスをお伝えすることでお悩みが再発しないよう、そして健康な状態を維持できるよう全力でサポートいたします。

当院の特徴

治療家歴20年の院長が検査から施術まで一貫して担当します。高いレベルの施術を常に受けることができますので、安心してお越しください。

身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院では検査から施術まで院長が一貫して行います。変化を見逃さない一貫性が施術効果を高めます。

薬に頼りたくない方や手術を避けたい方、病院やマッサージで期待した効果が得られなかった方も諦めずにご相談ください。

起立性調節障害のQ＆A

起立性調節障害は自然に治りますか？

多くの場合、思春期を過ぎると自然に改善する傾向がありますが、適切な治療とケアにより回復を早めることができます。放置すると長期化するリスクもあります。

起立性調節障害の人がやってはいけないことは？

急に立ち上がる、長時間の立位、脱水状態、過度なストレス、不規則な生活リズムは症状を悪化させるため避けるべきです。

起立性調節障害と自律神経失調症の違いは何ですか？

起立性調節障害は起立時の循環調節に特化した病気で、自律神経失調症はより広範囲な自律神経の不調を指す概念的な診断名です。

起立性調節障害は大人になっても続きますか？

多くは思春期で改善しますが、約3割の方は成人後も症状が続くとされています。適切な対応により改善の可能性は十分にあります。

起立性調節障害は遺伝しますか？

遺伝的要因が関与していることが分かっており、家族内での発症率は一般より高い傾向にありますが、必ず遺伝するわけではありません。

起立性調節障害の症状が悪化する季節はありますか？

梅雨時期や台風シーズンなどの低気圧時、夏の暑い時期に症状が悪化しやすい傾向があります。季節の変わり目も要注意です。

起立性調節障害でも運動はできますか？

症状に応じて段階的に運動を行うことが推奨されています。水泳など重力の影響を受けにくい運動から始めることが効果的です。

起立性調節障害の子どもへの接し方で注意することは？

「怠けている」と決めつけず、病気として理解し、本人のペースに合わせた支援と励ましが重要です。無理強いは逆効果になります。

起立性調節障害の症状を軽減する食事はありますか？

水分と塩分を十分に摂取し、規則正しい食事時間を心がけることが大切です。カフェインや糖分の過剰摂取は避けましょう。

起立性調節障害で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けてこのような変化がありました。

筋肉や関節のみならず自律神経やリンパなど多角的にアプローチする当院の新しい施術は起立性調節障害と非常に相性が良く、劇的に改善するケースも見られます。

起立性調節障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。