お気軽にご相談ください!
症状別ページ
記事が見つかりませんでした。
お気軽にご相談ください!
記事が見つかりませんでした。
父が大病で仕事も趣味も諦めざるを得なかった状況を見て、体に不安なくやりたいことに全力で取り組めるサポートをしたいと強く感じたからです。
実はこの言葉、私の人生の転機となった言葉です。
詳しいことは後程お話するとして…このページでは私がどのような経緯で、なぜ会社員から整体の道に転身したのか、なぜ整体院の理念が「体に不安なく、あなたの本気を叶える整体院」になったのか、ということをお話させていただきます。少々長くなりますが最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
私は大学を卒業後、某百貨店の子会社へ就職しました。
生活に寄り添う商品を扱う部署への配属を希望していましたが、実際は生活から最もかけ離れた商品を扱う宝飾品部への配属でした。
世の多くの男性と同じく宝石とは縁もゆかりもない人生をそれまで送ってきていたので、配属決定後は「なぜ自分が?」という思いだけが頭の中を駆け巡っていました。
しかしもう学生ではありません。気持ちを切り替え、宝石に関する知識をとにかく詰め込みました。何より社会人としての経験が無い訳です。納得できないことがあっても「仕事とはこういうモノ」と割り切り、そして就職氷河期の中で私を採用してくれた会社への恩に報いるため、私なりにがむしゃらに頑張りました。
学生時代には想像すらしなかったデパートの宝飾品売場での接客や販売も経験し今までと違う世界で新しいことを吸収する楽しさはありました。しかしこのまま今の業界で長期間過ごすという覚悟には至らず、何だか消化不良な毎日が続いていたのも事実です。
そこで冒頭の言葉です。社会人2年目の夏、高校時代の親友から久し振りに掛かってきた電話での一言でした。
「何か良いダイヤモンドある?予算は30万円。急いでいる。」
彼も私とはそれ程変わらないはずの給料、20代半ばの一般的な会社員にとって30万円は決して安くない金額です。何か特別な理由があると察し詳しく話を聞くと、妊娠中の奥様の体調が芳しくないとのこと。そこで「後回しになっていた婚約指輪をプレゼントして何とか少しでも元気付けたい、協力して欲しい」とのことでした。
苦楽を共にした親友が困っている状況です。私は何とか彼の力になりたい、いま自分が出来る最大限のことを彼にしたいという一心で無理を承知で上司に相談をしたところ幸いにも上司からの理解を得ることが出来、予算内かつ会社が損をしない範囲内での最良のダイヤモンドリングを友人に届けることが出来ました。
この一件は私が社会人になって初めて「自分が出来ることをやり切った!」と達成感を覚えた出来事となりました。
その数ケ月後に奥様は無事に出産、自分事のように嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。後日談として「周囲より大きくて綺麗なダイヤだった」と奥さんが喜んでいたとの報告がありました。当然ですよね(笑)
当時20代半ばの私にとって健康は当たり前のことでした。疲れていても一晩寝れば翌朝には回復しているし、そもそもそうあることが当たり前過ぎて健康のことなど考えたことが無かったように思います。
それ以前には祖父やペット(ウサギ)の他界がありましたが、当時の私はまだ小学生。健康のことなど知る由もありません。そして私自身高校までサッカー部でしたが、幸いにして選手生命に関わるような大怪我もありませんでした。そんな私に初めて「健康は当たり前ではない」ということを教えてくれたのが、この親友夫婦の出来事でした。
その数年後、健康の大切さを再び痛感する出来事がありました。今度はイキイキと自分らしく輝き活発だった父の大病です。
体調悪化に伴い退職し、大好きな趣味も我慢しなければいけない状況に陥ってしまいました。病院に見舞いに行くと当然ながら周囲は父のように病気の方ばかり。「病気で困っている人ってこんなに多いんだ」と驚いた記憶があります。
その際に痛感したことが「健康は当たり前ではない。最大の財産である」ということ、そして「医者ではない自分に何か出来ることはないのだろうか?」ということでした。指輪の時のような思いが甦ってきたのです。
当時の私は30歳直前。実は勤務していた会社の将来が不透明な状況でもありました。そのような状況下で父の出来事が重なり、自分の将来について真剣に考えるようになりました。
しかし実際の私が置かれている状況といえば立ち仕事で足腰が辛く、休日出勤も多く、体調が優れないことで心にも余裕なし。自分自身のことや目の前のことで手一杯。ミスが増え、遠くを見据えることも出来ず。ミスを取り返すために更に時間を使う…正直言って悪循環な日々でした。
何とかこの負の連鎖を断ち切らなければ、取りあえず体だけでも楽にしたいと整体を受けたのですが、そこでの経験が私のその後の人生にとっての転機となりました。
定期的に整体に通い体調が改善してくると、予想外の変化が自分に起こり始めました。何と心にも余裕が生まれてきたのです。前向きになり、自分にも周囲にも優しくなれました。以前と比べ的確な判断が出来るようになり、何か新しいことにチャレンジしたくなりました。
「体と心は連動している」と実感しました。整体って凄いな、自分の人生だって変えられるかもしれない。「整体は体の不調を楽にするだけでなく、人と寄り添う仕事なんだな」そんなことを感じました。生活に寄り添う商品を扱う部署への配属を希望していた社会人1年生の頃の気持ちを思い出したのです。そして実際に仕事を変えてしまいました(笑)
これが、私が整体の世界に足を踏み入れた経緯です。
会社員退職後は五反田にある「大川カイロプラクティック専門学院」へ入学。在学中より複数の学校直営院で臨床経験を積み、卒業後は学校直営2院で副院長、技術インストラクターを歴任しました。
その中でも直営院で随一の人気と実績を誇る大川カイロプラクティックセンター・とごし銀座院・安藤崇院長(私の師匠)の元での2年間の修行では「体だけでなく人と向き合う」施術をみっちりと学び
ここでの厳しい修行のすべてが私の施術家人生の礎になり「体に不安なく、あなたの本気を叶える整体院」という当整体院の理念に繋がっています。
そして2010年8月、自分とご縁ができた方々には体のことを気にせず、仕事・家事・スポーツ・趣味・推し活などやりたいことに本気で全力で取り組んでもらいたいという思いを実現するため、地元の世田谷区で整体ラテラル・祖師ヶ谷大蔵院を開業し現在に至ります。
2024年現在、おかげさまで開業15年目を迎えることができました。これまで多くの皆様より応援を賜り心より感謝申し上げます。
近年では整体院での施術のみならず地元商店街主催の健康教室で講師を行うなど活動の場が少しずつですが広がってきました。
今後も地元の皆様に必要とされるよう初心を忘れず技術と知識の向上に努め、やりたいことに本気で全力で取り組めるようあなたの健康に伴走させていただければ幸いです。
長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
整体ラテラル・祖師ヶ谷大蔵院 院長 峯木康之郎