ドケルバン病

ドケルバン病とは

ドケルバン病とは、手・指・手首の酷使により手首の親指側に炎症が起こり痛みが現れる症状です。別名「狭窄性腱鞘炎」とも呼ばれ、腱鞘炎の一種として位置づけられています。

具体的な厚生労働省による統計データは明示されていませんが、腱鞘炎全体の患者数は年間数十万人に上ると推定されており、その中でもドケルバン病は高頻度で見られる病態です。

特に女性に多く発症し、男女比は1:7とされています。発症のピークは妊娠・出産期の20～30代と更年期の50～60代の2回あり、50歳代の女性で手術件数が最も多くなっています。

ドケルバン病を放置すると、症状が重症化して痛みにより指を動かせなくなる場合があります。箸が持てなくなり食事に支障をきたしたり、ペットボトルの蓋が開けにくくなったりします。

さらに進行すると、硬貨を持てなくなり買い物が困難になったり、タオルが絞れなくなり洗濯などの家事ができなくなったりします。フライパンが持てなくなり料理が不可能になることもあります。

最悪の場合、手の指の関節が硬くなり、動きが制限されるまで重症化することもあります。炎症が進行すると腱が癒着して動きがさらに制限され、手術が必要になる可能性も高まります。

ドケルバン病の原因

開院以来、当院にはドケルバン病でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリング・検査・施術経験から断言できるのは、ドケルバン病の原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

ドケルバン病の原因として次のものが挙げられます。

このように、ドケルバン病は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

パソコンやスマートフォンの長時間使用などにより親指と手首に過度な負荷がかかることで腱鞘と腱の間に炎症が生じます。

また、妊娠・出産期にはプロゲステロンの増加により腱鞘が収縮し、更年期にはエストロゲンの減少により腱や関節の柔軟性が低下することで発症しやすくなります。

料理人、美容師、ピアノなどの楽器演奏者、テニスやゴルフなどのスポーツ選手など、手や手首を繰り返し使用する職業や趣味により発症リスクが高まります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。ドケルバン病でお困りなら豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

ドケルバン病への対応として、次のようなものが一般的です。

保存的治療

完全な安静を保つことが困難で、日常生活で手を使わずに過ごすのは現実的ではないため、症状の改善に時間がかかり再発しやすいという問題があります。

ステロイド注射

1回の注射で80～90%の方に効果がありますが、1年以内に再発する確率は50%程度と高く、繰り返し注射が必要になる場合があります。また注射時の痛みや、稀に翌日まで痛みが強くなることがあります。

手術療法

表在橈骨神経の損傷により知覚過敏や疼痛、知覚麻痺が生じるリスクがあります。また腱の亜脱臼や肥厚性瘢痕などの合併症の可能性もあります。

リハビリテーション

症状の悪化を招く可能性があるほか、通院が必要で効果が出るまでに時間がかかります。また筋力低下や固定化を招く可能性もあります。

ドケルバン病を改善するために

まずはあなたのドケルバン病の原因を検査を通じて明らかにします。原因を取り違えてしまうと一時的に良くなったとしても繰り返すこととなり、根本からの改善にはならないからです。

その後、筋肉・関節・自律神経・リンパなど多角的にアプローチし、自然治癒力を活性化させることでお悩みの改善を目指す新発想の施術を行います。

加えて姿勢や生活習慣、健康に関するアドバイスをお伝えすることでお悩みが再発しないよう、そして健康な状態を維持できるよう全力でサポートいたします。

当院の特徴

治療家歴20年の院長が検査から施術まで一貫して担当します。高いレベルの施術を常に受けることができますので、安心してお越しください。

身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院では検査から施術まで院長が一貫して行います。変化を見逃さない一貫性が施術効果を高めます。

薬に頼りたくない方や手術を避けたい方、病院やマッサージで期待した効果が得られなかった方も諦めずにご相談ください。

ドケルバン病のQ＆A

ドケルバン病は自然に治りますか？

日常生活で手を使わずに過ごすのは困難なため、自然治癒は難しいとされています。放置することで症状を悪化させる可能性が高いため、適切な対応を取ることが重要です。

ドケルバン病の人がやってはいけないことは？

親指を酷使する動作、長時間のスマートフォン操作、重いものを持つ動作は避けるべきです。また手首を小指側に曲げる動作も症状を悪化させる可能性があります。

ドケルバン病と普通の腱鞘炎の違いは何ですか？

ドケルバン病は手首の親指側に特化した腱鞘炎で、親指を動かす特定の2本の腱に炎症が起こります。一般的な腱鞘炎よりも限定的な部位に症状が現れるのが特徴です。

妊娠中にドケルバン病になった場合の対処法は？

妊娠中はホルモンの影響で発症しやすくなります。薬物治療に制限があるため、安静と装具による固定が中心となり、出産後にホルモンバランスが安定すると改善することが多いです。

ドケルバン病の手術は必ず必要ですか？

軽症の場合は保存的治療で改善することが多く、手術は注射治療を繰り返しても効果がない場合や、症状が重症化した場合に検討されます。必ずしも手術が必要というわけではありません。

ドケルバン病は完治しますか？

適切な治療により症状の改善は期待できますが、手の使い方や生活習慣によっては再発する可能性があります。完治のためには根本的な原因の改善と継続的なケアが重要です。

ドケルバン病の予防方法はありますか？

手首や親指の使いすぎを避け、定期的な休憩とストレッチを心がけることが重要です。また正しい姿勢でのパソコン作業や、適切な道具の使用も予防に効果的です。

ドケルバン病で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けてこのような変化がありました。

筋肉や関節のみならず自律神経やリンパなど多角的にアプローチする当院の新しい施術はドケルバン病と非常に相性が良く、劇的に改善するケースも見られます。

ドケルバン病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。